埋津水位流量観測所の写真

諫早湾の目次

観測所の位置地図(建設省実測データによる検証)
流量観測の方法

埋津水位流量観測所の遠景

 観測所を下流側から見たところです.中央の橋は埋津橋です.橋の下で白く光っているのは水面です.その右上にある白い柱とその上の小屋のような建物が水位を自動観測している施設です.

警戒水位などの目印と水位標

 観測所の柱には計画高水位(T.P.+5.848m),警戒水位(T.P.+4.348m)を示す目印がつけられています.赤が計画高水位(いわゆる危険水位),黄色が警戒水位です.指定水位(T.P.+3.348m)は柱の根元の緑の線です.T.P.は東京湾平均海面のことで,(T.P.+5.848m)は標高5.848mと同じです.

注 計画高水位と危険水位を混同していましたが,両者には区別があるようです.詳細は追って掲載します.
(2000/3/31)

 潮位や調整池水位あるいは周囲の地盤高との関係を論じるときや水理学的な計算をする場合にはT.P.に換算する必要があります.

 埋津の水位にたいする有明海潮位の影響

目盛の入った4本の柱は水位標です.災害警戒時にはこれを使って水位を監視します.また,流量観測時にも必要になります.右から2番目の水位標の拡大写真を下に示します.

水位標と洪水痕跡

 水位標の目盛は標高0.848mの高さを基準にしています.災害警戒時に発表される水位は標高ではなく,この水位標の値です.普通いう警戒水位は3.50mですが,これを標高に直すと3.50+0.848=4.348(m)となるわけです.

 写真を注意して見ると,下のほうの5と6の数字の中間の右側の白い面に黒っぽい“すじ”が見えます.これは1999年6月29日の大雨当日に撮影した洪水痕跡です.目盛を読むと3.58mです.これを標高に直すと3.58+0.85=4.43(m,T.P.)となります.警戒水位を8cm超えていることになります.


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http://www.fsinet.or.jp/~hoteia 制作・著作 布袋 厚 1999年