本明川の治水

諫早湾の目次

治水対策は総合的に

 諫早市街地の治水対策は本明川改修(河道対策)と遊水機能の強化(流域対策),ポンプの整備(内水排除),建物対策(地盤の嵩上げや防水シャッターの設置)などのハード面の整備と,予警報の精度向上,情報伝達,避難救助態勢の向上などソフト面の整備を組み合わせて,総合的に進める必要があります.

 なお,諫早湾を締め切って作った調整池は,単独ではもちろんのこと,他の対策と組み合わせても,市街地の防災にはまったく効果がありません

建設省の治水対策

 本明川は長崎県で唯一の一級河川です.実際に建設省が直轄管理している(大臣管理区間という)部分は です(数字は距離標による).大臣管理区間については建設省長崎工事事務所が河川計画を作り,改修を進めています.

 河川改修として河道の拡幅・堤防の嵩上げ・河道の掘り下げを行なうほか,上流にダムを作り,流量をカットする計画です.

改修の具体的内容

 また,内水対策として2つの排水機場(諫早排水機場と仲沖排水機場)を設置しています(参照 諫早湾周辺の排水機場).

諫早湾を締め切らなくても可能

 これらの治水対策はいずれも諫早湾の締め切りを必要としないもので,諫早湾干拓事業とは無関係です.


このページを含む<諫早湾と防災>閉鎖保存版は有明海漁民・市民ネットワーク事務局が著作者から全面的な管理を委ねられ、独自に複製・配布・公開しています。著作者は諫早湾の問題からは手を引いており、質問等は受け付けていません。

http://www.fsinet.or.jp/~hoteia 制作・著作 布袋 厚 2000年