新橋付近旧堤防の痕跡

1957年水害後の改修工事

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 本明川は1957年水害当時,市街地では幅が40mしかありませんでした.このため,断面が不足し,毎秒1000トンを越える洪水を流せなかったので,水害直後に国の直轄事業で60mに拡幅されました.1999年の洪水で本明川が氾濫しなかったのは,この拡幅があったからです(建設省の計算で確認されています).

 写真は繁華街アーケード前の新橋です.向こう岸(左岸)の水ぎわに旧堤防護岸石垣の痕跡が見えています.これを右に追いかけると橋の下でコンクリート物体につきあたります.これは当時の護岸部分の橋台跡です.

 拡幅の詳細については『諫早水害誌』に記載されています.


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長崎自然史仮想博物館 制作・著作 布袋 厚 2000年