佐賀県有明海沿岸の防災対策

耕作放棄がほとんどない干拓地

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佐賀県有明海沿岸の防災対策 見出し

 諫早湾では「水はけが悪く転作ができない.だから諫早湾の締め切りが必要」と推進論者や地元農家が主張してきました.しかし,佐賀県の干拓地では耕作放棄(休耕田)はごく一部しかなく,水田と畑(主として大豆)がまだら状に同居しています.満潮に関係なく自然排水できるはずの諫早湾地域で転作ができず耕作放棄が目立ち,満潮では自然排水できない佐賀県有明海地域で転作できて耕作放棄がほとんどないという動かしがたい事実があります.

水田と同居する豆畑(浜干拓)

 色の濃い部分が畑.このような風景は至る所で見られる.写真は海岸堤防上から撮影した.下のヘリに堤防に沿う水路が見える.

 

 この資料を作成するにあたっては,1998年秋の現地調査をはじめ,多くの方のご協力を頂きました.


このページを含む<諫早湾と防災>閉鎖保存版は有明海漁民・市民ネットワーク事務局が著作者から全面的な管理を委ねられ、独自に複製・配布・公開しています。著作者は諫早湾の問題からは手を引いており、質問等は受け付けていません。

長崎自然史仮想博物館 制作・著作 布袋 厚 1998・2000年