有明海漁民・市民ネットワーク(HP仮オープン中)

雑誌「有明海の環境と漁業」第1号を発行しました

  有明海漁民・市民ネットワークでは、諫早湾干拓問題や有明海の漁業問題などに関する科学的な論考を掲載する雑誌「有明海の環境と漁業」(監修:諫早湾開門研究者会議)を創刊し、第1号を11月7日に発行しました。

  1997年4月の諫早湾の閉め切り以降、有明海では赤潮や貧酸素水塊が頻発するようになり、漁獲高は減少の一途をたどっています。2010年12月に福岡高裁は干拓事業と漁業被害の因果関係を認め、諫早湾の開門を命じましたが、国はそれを履行しないまま今日に至っています。有明海の再生策を審議している環境省の有明海・八代海等総合調査評価委員会は、2016年度中に2回目の報告書を公表する予定ですが、評価委員会でも諫早湾の開門に関する検討はほとんど行われていません。そこで私たちは、有明海の環境と漁業問題に関する専門家の研究成果や意見を、雑誌の形で発信していくことにしました。

 本誌を通して、国や評価委員会だけでなく、有明海沿岸の関係機関、そして有明海の再生を願う多くの人々に、諫早湾干拓問題に関する科学的な情報が広く伝わることを願っています。 雑誌は年に数回のペースで発行していく予定で、第2号は2017年1月下旬の発行を予定しています。なお、本誌の発行は自然保護助成基金のプロ・ナトゥーラ・ファンド助成によって実現しました。

●第1号の内容  B5判、32ページ、定価500円(税込)

・表紙写真 中尾勘悟
・巻頭言 深刻化する有明海異変の終息を目指して 東 幹夫
・有明海・八代海等総合調査評価委員会への提言 佐々木克之
  1.2006年評価委員会報告書の問題点
  2.2016年報告書原案における汚濁負荷量、水底質、干潟、漁業生物について
・有明訴訟における評価委員会の見解が果たした役割 吉野隆二郎
・海を再生させた世界的事例をつくろう 高橋 徹
・イラストで分かりやすく解説! 諫早湾を常時開門すると、魚介類はどうなる?
  佐藤慎一/東 幹夫

 ●雑誌の購入について
 本誌は一般書店では販売しておりません。購入をご希望の方は、希望の号と冊数、お名前、送付先住所・電話番号を記入したEメールまたはFAXを、下記の有明海漁民・市民ネットワーク東京事務局までお送りください。ゆうちょ銀行払込票(郵便振替用紙)を同封してお送りしますので、到着後に代金のご送金をお願いします。送料は何冊でも無料ですが、送金手数料はご負担願います。
 TEL/FAX 03-3986-6490 Eメール ph@ariake-gyomin.net

●ネットショップ「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「BOOTH」での販売

 クレジットカードやコンビニで決済して購入したい方は、ネットショップ「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「BOOTH」をご利用ください。送金手数料はかかりませんが、ショップへの登録が必要です。本の販売ページは以下のアドレスとなります。
▼Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4990912713/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_YbnkybGR1BBFK
▼Yahoo!ショッピング
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ariakekai/zc87igjkx8.html
▼Booth
https://ariake.booth.pm/items/371879