諫早豪雨の死亡災害現場は『諫早水害誌』に町内別の死亡者数が記載されているため,地名を見ただけで,ほとんどは内陸部であることがわかります.しかしながら,小野地区や隣接する森山村(現在の森山町)の場合,山から海岸まで広がっているため,どのような場所で災害となったのかわかりません. 諫早湾に面した地域の災害状況は現在調査中ですが,これまでにわかった範囲で,現場を紹介します.いずれも,現地で当時の状況を知っている方に聞き取りを行ないました.なお,『諫早水害誌』には諫早市黒崎町で1名死亡と記載されています.現地聞き取りの結果,この方は黒崎町在住だったそうですが,被災場所は諫早市中心部の勤務先であったことが判明しました.森山村での死者(行方不明を含む)は53名ですので,あと4名については調査を継続します. |
地図の赤く塗った部分は崩壊箇所を示します.
写真中央付近(白い棒のようなものの右側)が崩壊し,手前に流れ下ってきました.
写真中央上方の谷(稜線盛り上がりのわずかに手前)が崩壊し,中央右側の森の背後をとおり,右方に向かって流れ下りました.
水難者慰霊碑 碑文 水害記 森山村教育長 中山憲雄謹書
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このページでは国土地理院発行25000分の1地形図「諌早南部」「愛野」を使用しています.
このページを含む<諫早湾と防災>閉鎖保存版は有明海漁民・市民ネットワーク事務局が著作者から全面的な管理を委ねられ、独自に複製・配布・公開しています。著作者は諫早湾の問題からは手を引いており、質問等は受け付けていません。
http://www.fsinet.or.jp/~hoteia 制作・著作 布袋 厚 1999年