気象観測を行なっている機関

諫早湾の目次
客観資料の存在場所
諫早湾周辺の雨量計設置場所

気象庁一般向けから専門家向けまで各種のリンクが貼ってあります.

 日本の気象業務を統括する官署です.観測データは気象庁本庁や各地の気象台で無料で閲覧できます.財団法人民間気象業務支援センターが気象台内にコピー機を設置しており,それを使って資料のコピーができます(有料).
 気象台測候所では天気・気圧・気温・湿度・降水量(10分ごと)・風向・風速・日照時間のほか,もや・霜・氷などの「大気現象」を観測しています.無人の地域気象観測所(アメダス)では降水量(1時間ごと)のほか場所によっては風向・風速・気温・日照時間を観測しています.さらに検潮所(無人)では潮位を観測しています. さらにレーダーで降水分布を,気象衛星で雲の分布を監視しています.
 気象業務法の規定により気象庁以外の国・地方の機関が気象観測を行なう場合は一部の例外を除いて,気象庁に届け出なければならないことになっています.届け出がある観測施設については気象台で知ることができるはずです.

建設省

 各地の工事事務所は管轄地域に無人の観測所(テレメータ)を設置しています.雨量観測所(降水量)と1級河川の水位観測所(河川の水位)は通常1時間ごと,大雨のときは10分ごとに観測を行なっています.また,流量観測所では有人で流量観測を行なっています(定期的な平常時の観測,および臨時におこなう洪水時の観測).気象観測所(無人)では気圧・風向・風速を観測しています.
 これらの観測所の所在地については○○工事事務所管内図○○川管内図という地図に記載されています(工事事務所で入手できるはずです).管内図には載っていませんが,河川のまわりの低地にある水路には内水位観測所が設置されています.
 そのほか独自のレーダー観測も行なっています.
 写真は本明川の裏山水位・流量観測所の河道部分です.

日本道路公団

 高速道路沿いに雨量・風速・気温などの観測施設を設置しています.

農林水産省

 諫早湾干拓事務所では潮受け堤防にある南部排水門・北部排水門のそれぞれで,1時間ごとに堤防外の潮位調整池の水位を観測しています.水門の上げ下ろしについても詳細な記録を取っています.また,周辺山地数箇所にある雨量観測所や干拓事務所および潮受け堤防管理センター雨量を観測しています.これらのデータは潮受け堤防管理センターで集中監視されています(写真は同センターの監視用パネルとテレメータ記録装置).全国でどうなっているか分かりませんが,類似の例はあるかもしれません.

地方機関

 県の出先機関(土木事務所振興局)や市町村役場消防署ダムには,ほとんどの場合,雨量計があります.そのほか農林試験場などの研究機関では気温・湿度・日照・風向・風速など気象台並みの詳しい観測を行なっている場合があります.

民間企業など

 電力会社鉄道会社では保安施設の一環として,気象観測施設を設置しています.余談ですが長崎自然史仮想博物館でも1983年から研究目的で雨量の自動観測を行なっています.


このページを含む<諫早湾と防災>閉鎖保存版は有明海漁民・市民ネットワーク事務局が著作者から全面的な管理を委ねられ、独自に複製・配布・公開しています。著作者は諫早湾の問題からは手を引いており、質問等は受け付けていません。

http://www.fsinet.or.jp/~hoteia 制作・著作 布袋 厚 1999年