有明海漁民・市民ネットワーク

有明海地域再生シンポジウム2025のご案内

 有明海地域再生シンポジウム2025実行委員会の主催による、有明海の漁業環境や地域経済再生、食文化の保護などをテーマにしたシンポジウムを2025年1月13日(月・祝)に佐賀市で開催します。みなさまぜひご参加ください。


有明海地域再生シンポジウム2025
〜漁業被害に私たちはどう向き合うか〜

●日 時:2025年1月13日(月・祝)13:00~16:00(開場12:30)
●場 所:メートプラザ佐賀 多目的ホール(佐賀勤労者総合福祉センター)
     佐賀市兵庫北3-8-40 TEL 0952-33-0003 
     佐賀駅から徒歩15分 駐車場あり
●参加費:無料

 本シンポジウムは、日本を代表する沿岸漁業地域である有明海での深刻な漁業被害に焦点を当て、有明海再生が国民的な課題であることをさまざまな角度から考察します。
 宝の海と言われ国内有数の漁場であった有明海。しかし、諫早湾干拓事業をはじめとする開発の波を受けて、有明海異変と呼ばれる深刻な漁業被害が長年にわたり続いています。2000年のノリ大不作で漁業被害が全国に知られるようになって以降、さまざまな再生事業が実施され続けていますが、採貝漁業や漁船漁業は壊滅的な状況が続き、ノリ養殖業もここ数年佐賀西部を中心にもはや継続できないほどの不作に見舞われています。
 苦境にあえぐ漁業者の生活を守るために、有明海の再生は喫緊の課題ですが、再生の意義はそればかりではありません。有明海漁業を地域の基幹産業とする地域経済再生であり、また特産種・固有種を食する独特の食文化を基盤とした地域文化、多様な水産資源が育んできたこの国の食文化の保護・再生です。養殖ノリは国内生産量の半数を有明海で生産しており、近年の著しい不作は全国民の食生活に大きな影響を及ぼしています。
 第1部の基調講演では、東京大学大学院教授で農業経済学を専門に各地で講演活動を行っている鈴木宣弘先生をお招きして、第一次産業の重要性と沿岸漁業を守る意味、有明海漁業の国民的価値などについてご講演いただきます。第2部のパネルディスカッションでは、有明海沿岸の地域再生について私たちはどう向き合えばよいかを考えていきます。

タイラギの写真

●プログラム
第1部
 講演「沿岸漁業を守る~有明海の国民的価値」

  鈴木宣弘さん(東京大学大学院特任教授・名誉教授)
第2部
 パネルディスカッション 「日本の食と地域社会を支えてきた宝の海がなくなる…」

  ・有明海の深刻な漁業被害の実態~漁業者証言や資料から
  ・私たちの食卓や沿岸地域社会への影響
  ・有明海再生と漁業者救済そして地域再生に向けて
  コーディネーター:堀 良一さん(有明海漁民・市民ネットワーク顧問)
  コメンテーター:樫澤秀木さん(佐賀大学経済学部教授)
  有明海沿岸4県漁業者

鈴木宣弘さん

●講師:鈴木宣弘さん(東京大学大学院特任教授・名誉教授)
1958年三重県生まれ。東京大学農学部卒業後、農林水産省入省。九州大学大学院教授を経て、2006年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授、2024年4月から同特任教授。食料安全保障推進財団理事長を兼務。日本の食料安全保障問題の第一人者として食料危機への対応を訴え続ける。『食の戦争』『農業消滅』『世界で最初に飢えるのは日本』等、著書多数。

●オンライン参加
当日はオンラインでの配信を予定しています。オンライン参加をご希望の方は、2025年1月6日(月)までに、以下のURLのウェブフォームからお申し込みください。(会場参加の方はお申し込み不要です)
https://forms.gle/5iFivTEsGCeE2zh49

●主催:有明海地域再生シンポジウム2025実行委員会
【構成団体】 JCFU全国沿岸漁民連絡協議会/有明海漁民・市民ネットワーク/有明海再生NET 有明海の再生をめざす佐賀県民の会/“宝の海”の再生を考える市民連絡会 なんてったって!伝統食の会─継いで行きたい日本の食 日本環境会議(JEC)/豊かな諫早湾と地域を創る会/「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会

●後援:一般財団法人食料安全保障推進財団

●お問い合わせ:実行委員会事務局(有明海漁民・市民ネットワーク内)
Eメール ph@ariake-gyomin.net TEL 03-3986-6490

●カンパ募集
シンポジウムのためのカンパを募集しています。ご協力いただける方は、以下のURLのページをご覧の上、ゆうちょ銀行までご送金ください。
https://bit.ly/3Aq744p


*チラシPDFファイル