諫早湾付近の1時間降水量分布図総覧

2000年12月31日改訂

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諌早湾付近で観測された1時間80mm以上の豪雨

 ここに展示する降水量分布図は,諫早湾周辺で降った1983年−1999年の主だった大雨について,気象庁ほか国・長崎県・市町機関などの雨量観測記録を収集して作図したものです.古い時期の分布図については,現存する観測記録が少なく,図の南東(右下)部を中心に精度が低くなっていますので注意が必要です.

降水量分布図を作る目的

雨の全体像をつかむ

 雨量と災害の関係を見るときには,どこで,どれだけの雨が降ったかを正しく知る必要があります.雨は一般社会で考えられている以上に局地性が強く,○○地点で××mmという「文字」を並べるだけでは,面的な広がりを捉えることが困難です.それにたいして,降水量分布図は全体像を視覚的につかむのに,きわめて有効です.

雨量データの信頼性を確認する

 河川の流量や水位などの数値シミュレーションを行なう場合,元になる雨量データが不正確では意味がありません.そこで,計算の前にひとつひとつのデータについて,信頼できるかどうか確かめる必要があります.降水量分布図の作成作業で地図に数値を記入していくと,誤ったデータを発見しやすくなります.

降水量分布図の見方

 雨量の単位はmmです.

 全域で雨量が10mm以下の場合,5mmの等雨量線をはさんで“H”の文字の側で雨量が5mm以上(または“L”の文字の側で雨量が5mm以下)となっています.

 雨量が全域で5mm以下の場合,等雨量線は引いてありません.

 地図中央にある破線で囲まれた領域は諫早湾調整池の流域を示します.


のついた資料は2000年12月31日に公開いたしました.

潮止め前

1983年6月19日20日21日
1984年8月20日21日
1985年8月31日
1985年9月22日
1986年6月15日16日17日
1987年7月14日15日16日17日18日19日20日21日
1988年6月1日2日
1988年7月17日−18日
1989年2月16日
1990年6月14−15日
1990年6月28−29日30日 7月1日2日3日
1991年6月29日30日 7月1日2日3日4日5日
1991年7月29日
1992年8月12日13日14−15日
1993年7月4日5日
1994年6月17−18日19日
1995年6月30日・7月1日2日3日4日5日6日7日9日10日11日
1996年7月3日
1996年8月31日

潮止め後

 降水量分布図作成の基礎資料として入手した観測所の位置データに誤りが見つかりましたので,1997年分全部を修正いたしました.すでにダウンロード済みの方はたいへん恐れ入りますが差し換えをお願いいたします.
(2000年8月9日)

1997年5月7−8日
1997年5月13−14日
1997年6月2日
1997年6月8日
1997年6月22日
1997年6月27−28日
1997年7月6日7日8日9日10日11日12日
1997年7月17日
1997年8月11−12日
1997年9月6−7日
1997年9月16日
1997年11月25−26日
1999年7月23日

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このページを含む<諫早湾と防災>閉鎖保存版は有明海漁民・市民ネットワーク事務局が著作者から全面的な管理を委ねられ、独自に複製・配布・公開しています。著作者は諫早湾の問題からは手を引いており、質問等は受け付けていません。

長崎自然史仮想博物館 制作・著作 布袋 厚 2000年