大正の水準測量1997-2001

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1997年5月写真 30.3KB 1998年5月写真 29.9KB
1999年4月写真 20.0KB 2000年5月写真 18.2KB
2001年4月写真 22.6KB 拡大図 3.97KB  拡大図では,測点の取り方の違いによるニセの変化をなくすため,毎年(1998年を除く)測量を行なった以下の測点の値だけでグラフを作成しました.

 使用した測点の水平距離
(年によって1-2m程度のずれがあります)

30m
58m
80m
110m
137m
151m(2000年以降)

干潟面標高グラフ 2.68KB

測量年月日 1997年5月6日・1998年5月26日・1999年5月2日・2000年5月4日・2001年5月23日

 写真で見る限り,砂礫干潟が広がっているだけで,明瞭な変化はありません.グラフでも全体的に目立った変化はありません.しかし,-2m近くの低いところではわずかながら干潟面の上昇傾向が認められます.

 137m地点では1999年の-1.80mから2000年の-1.67mまで10cm以上の上昇が見られます.この付近は泥混じりの砂礫質です.また,砂礫質が泥質に移り変わる境界の位置が2000年の151m地点,標高-1.95mから2001年には142m地点,標高-1.83m(=陸側)に移動し,151m地点の泥の面の標高が-1.91mまで上昇しています(2000年-1.67mまで上昇した137m地点の砂礫面は,2001年に-1.70mと,見かけ上,低下しています.砂礫面には凹凸があるので,そのための誤差なのか,ほんとうに低下しているのか,判断が難しいところです).

 これらから,砂礫干潟の先端で泥が堆積するとともに,砂礫も動いていると考えられます.

 測量にあたっては国土地理院の水準点と測量成果を使用し(承認番号 平8九公第466号),調査地点の近くに複数の基準点を設定しました.

丸尾  長里  水ノ浦  湯江  田内川  古部  見出しの地図

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長崎自然史仮想博物館 制作・著作 布袋 厚 2001年